Fetish Pono

【連載】第2回:国民性によりフェティッシュの嗜好は異なる!?

毎月10日公開の連載記事として私(ジュテーム家康)がWAMにまつわる内容を執筆していきます。

「文は人なり」という言葉がありますが、これを敷衍すれば「言語は文化なり」・・・つまりは、日本語や中国語、英語などといった言語はその言語を使う国民性や文化を表していると考えられます。

たとえば「あなた」を表す表現は英語では「You」の一つ、フランス語では「Vous(一般的)」または「Tu(親しい相手)」の二つとなっていますが、日本語では「あなた」「君」「先輩」「お前」「あんた」「きさま」など色々あります。上記の言葉をどのような状況で発するかを考えるとわかりますが、日本においては人間関係、上下関係を強く意識し敬語まである社会です。それに呼応する形で「あなた」に相当する言葉も複数生まれてきたものと考えられます。このように、国民性の一端が言語に現れているように、フェティッシュの嗜好にも表れるのではないかという仮説が成り立ちます。

結論から言えば、「嗜好は人それぞれ」ということになるのですが、だからといってすべての物事が多様性の名のもとに峻別できるほど世の中は単純ではなく、ある一定の分類ができると考えるのが自然です。「日本人は勤勉だ」「日本人は清潔できれい好きだ」「日本は治安がいい」というのはおそらく世界的に見ればだから日本人、あるいは日本の特性を言い表したものです。もちろん、すべての日本人が勤勉で、清潔できれい好きではないことは言うまでもないですし、日本にだって治安の悪い場所はあります。しかし、例外的な部分、特異な部分にだけ目を向けそこだけを取り上げては「木を見て森を見ず」ということになり大局を見失います。

もちろん、先に述べたように「フェティッシュの嗜好」は、たとえば「WAM」の世界においてもそれぞれ人の嗜好を掘り下げれば千差万別であることは間違いありません。しかし、「一人で濡れるのが好きか(被写体が一人で濡れているのを見るのが好きか)」「複数人で濡れるのが好きか(被写体が複数人で濡れているのを見るのが好きか)」といった嗜好に対しては多くの日本人は前者を選び、欧米の人だと後者を選ぶ人の割合が増えるものと推察できます。繰り返しますが「嗜好は人それぞれ」です。しかし、今回の記事のテーマである「国民性による嗜好」という観点からすると「日本人は●●の傾向がある」「ドイツ人は●●の傾向がある」というように、国民性によって嗜好(たとえば「濡れ方」「汚れ方」「衣装」「シチュエーション」など)対する属性の割合が大きく異なってくることもあるということなのです。

【WAMとは・・・】
この記事をお読みのほとんどの方が記事タイトルに記した「WAM」という単語の意味をご存じかもしれませんが、はじめて当サイトを訪れる方々も増えてきているので、簡単に説明をさせてください。—-WAMとはWET(濡れること)+AND(アンド)+MESSY(汚れる)のそれぞれの頭文字「W」「A」「M」をとって略した一つの「フェチ用語」として数十年前から使用されている単語です。

今回は「WET(濡れること)」に関して絞って話します。欧米ではプールパーティーという文化が根付いており、家族や友達、仕事仲間などを集めてプールサイドで飲みながら踊ったりするという習慣があります。アルコールがすすんでくると中にはプールに飛び込んだり、男性が女性をプールに落としたりしてはしゃいだり人たちもいます。結婚式の際でもプール付きの施設でパーティーが行われる場合は、友達だけでなく親兄弟までもプールに落としてしまうという日本では考えられないような事が多々あるようです。また、高校や大学の卒業式の後に制服などの恰好のまま噴水や海などにクラスメイト同士で飛び込んでずぶ濡れになって遊んだりという事が頻繁に実施されているようです。日本ではあまりないことかもしれません。しかし、今挙げたような動画を現にネットで探すと簡単に発見することができます。それだけ一般的という事なのだと思われます。

ヨーロッパと一口に言っても国によっても衣装などの嗜好は相対的に異なります。たとえばイギリスではウェディングドレスやイブニングドレスのようなゴージャスな恰好で海や湖で濡れたり、もちろんプールで濡れたりという映像作品が多いようですが、これはおそらく伝統的な王国文化、ドイツではゴージャスなドレスもあるもののメイド服に似たような「ディアンドル」という民族衣装を着た女性が屋外または屋内でずぶ濡れになるという映像を見ることが多いです。実際、「ディアンドル」を着た女性がプールや湖などに飛び込むことを点数化するコンテストなどもあるくらいで面白いものです。衣装の嗜好も相対的に日本人とは大きく異なっていることが分かります。

私は、ぜひとも就職活動中の(あるいは内定を勝ち取った)女子大生たちが集まって、リクルートスーツを着たままプールなどに派手に飛び込んでずぶ濡れになり、プールサイドに上がってくるまでの一連の行動やスーツの濡れ具合や乱れ具合、水中での様子、髪の濡れ具合、表情などを分野別に点数化し、その合計点で「びしょ濡れ就活スーツクイーン」を決める大会があったらいいな・・・と妄想してしまいますが、こんなことは日本においては実現しそうにありませんね。(笑)しかし、ドイツでは上記で書いたように民族衣装でずぶ濡れになる事に対して点数を審査員が出して、コンテストをしているというから驚きです。これも、国民性、文化的背景からくるものだと思われます。

この記事を書いた人

濡泥裂(ジュテーム)家康
濡泥裂(ジュテーム)家康
フェティッシュ作品を作り始めて20年以上。マニアのマニアによるマニアのための真正フェチ映像を皆様にお届けし続けています。私も最初はネットやテレビで「ずぶ濡れ(WET)」や「汚れ(MESSY)」といったフェティッシュな動画や画像を鑑賞する立場でしたが、大学を卒業する頃になると「自分が観たいフェチシーンは自分で作るしかない」と思い立って作品制作を開始し現在に至っています。

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