Fetish Pono

【連載】第7回:泥だらけで体当たり女優

毎月10日公開の連載記事として私(ジュテーム家康)がWAMにまつわる内容を執筆していきます。

いまからちょうど40年前の1984年、「ロマンシング・ストーン 秘宝の谷」というアドベンチャー映画が上演されました。主演女優がキャスリン・ターナー、主演男優はマイケル・ダグラスというコンビなのですが、このコンビはいくつかの冒険映画で一世を風靡しました。監督はあの『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズなどで有名なロバートゼメキスなので映画内容も面白いのですが、なんとWAM満載の映画となっています!

【WAMとは・・・】
この記事をお読みのほとんどの方が記事タイトルに記した「WAM」という単語の意味をご存じかもしれませんが、はじめて当サイトを訪れる方々も増えてきているので、簡単に説明をさせてください。—-WAMとはWET(濡れること)+AND(アンド)+MESSY(汚れる)のそれぞれの頭文字「W」「A」「M」をとって略した一つの「フェチ用語」として数十年前から使用されている単語です。

映画の詳しい内容についてはネットで調べれば分かるので割愛しますが、主演女優のキャスリン・ターナーがスーツのまま雨に打たれてずぶ濡れになったり、密林の中で全身泥だらけになったりします。女優は着飾ってメイクもしっかりして自分を綺麗に見せたいはずですが、彼女はずぶ濡れになったり、泥だらけになったりして化粧など落ちまくるアクションシーンなども厭わず体当たり演技をすることができる数少ない女優の一人でした。

映画の最初の方は彼女はごく普通の女優さんに見えるのですが、ストーリーが進むにつれて不思議なことにセクシーで魅力的な女優へと変貌していきます。これは、鬼才ロバート・ゼミキス監督(『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズの監督として有名)のマジックなのでしょう。冒険中はずっとスカートスーツ姿(途中からスカートも破けてボロボロに)やミディ丈のスカートにフリルブラウスといった装いです。このような衣装で、ずぶ濡れになったり、泥だらけになったり、はてはスカートやブラウスが破けた状態を映画のほぼ全編で鑑賞することができるというWAM好きにはたまらない作品です。

ちなみに、キャスリン・ターナーは、今回紹介した『ロマンシング・ストーン/秘宝の谷』以外でも『ナイルの宝石』(やはりマイケル・ダグラスとの共演です)では、濃紺のタイトスカート(巻きスカートの可能性もあり)姿で、ハードなアクションをこなしてスカートが破けたり、土埃で汚れたりします。ずぶ濡れや泥だらけになったりすることはありません。しかし、頻繁にスカートから彼女の太ももや脚がチラチラ映るシーンは散見できます。
※これらの映画は現在のところ残念ながらサブスクなどで無料で見られるところはなさそうですがアマゾンプライムやDMMなど一部のポータルサイトで有料コンテンツとしてダウンロード・ストリーミング販売されています。また、YouTubeでは予告編などが残っていますので一部のシーンが視聴できます。

彼女がもっとも激しく泥だらけになるシーンが見られる映画と言えば『アンダーカバー・ブルース~子連れで銃撃戦』です。この映画後半では、泥沼のようなところで敵の女性ボスと泥まみれになりながら格闘します。キャスリン・ターナーは、ベージュのパンツスーツのような恰好ですが、敵の女性ボスはなんと紺色のロングタイトスカート姿です。もちろん、二人とも泥だらけなるのですが、特に、ロングタイトスカートスーツ姿の女性ボス(フィオナ・ショウ)は頭のてっぺんからつま先まで全身泥でコーティングされたかのように派手に泥だらけになってしまいます。映画だから何度もNGが出てやり直しをしているからでしょうが、泥だらけの状態がすごいです。

そして、泥だらけになりながらも仲間のヘリに乗り込むときに化粧直しをしようとするシーンは、なんともシュールでもありセクシーでした。フィオナ・ショウはハリー・ポッターシリーズのペチュニアおばさん役で出演している女優です。『アンダーカバー・ブルース~子連れで銃撃戦』に出演した時はまだ30代で英国人女優特有の気品あり妖艶な雰囲気を漂わせていた女優さんです。そんな彼女がスーツ姿で全身泥だらけになってしまうというのが見られる唯一無二の貴重な映画となっています。

「No Fetish! No Life!」
文責:ジュテーム家康

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