Fetish Pono(wet,messy,rip)

【連載】第21回:驚異的な進化を遂げるAI「FaceSwich」との出会い

毎月10日公開の連載記事として私(ジュテーム家康)が執筆していきます。

 【WAMとは・・・】
この記事をお読みのほとんどの方が記事タイトルに記した「WAM」という単語の意味をご存じかもしれませんが、はじめて当サイトを訪れる方々も増えてきているので、簡単に説明をさせてください。—-WAMとはWET(濡れること)+AND(アンド)+MESSY(汚れる)のそれぞれの頭文字「W」「A」「M」をとって略した一つの「フェチ用語」として数十年前から使用されている単語です。
AIの進化は、まさに日進月歩という言葉がふさわしいと思います。今年6月にAIに関する記事を公開した際にも、すでに生成AIの分野は急速な発展を見せていましたが、そのスピードはさらに加速したように感じます。各社がしのぎを削って開発を進めており、現在では「SORA2」や「VEO3」といったAI動画生成ツールが、よりリアルで自然な映像表現をすることが可能になってきています。
X(旧Twitter)やYouTubeといったプラットフォームでは、そうしたAIツールを使って多くの人々が動画作成を楽しむようになりました。WAM系のジャンルでも、AIによる動画が次々と投稿されるようになり、一種のブームのような盛り上がりを見せています。ただ、どんな分野でもバージョンアップなどが成された瞬間は熱狂が生まれるものです。しかし、その熱狂が永続するとは限りません。これまで生身の人間が演じるWAMシーンに心を動かされてきた人たちにとって、AIがつくる「完璧なシミュレーション」は、しばしの興味を惹くものであっても、心に突き刺さるものとは限らないかもしれません。なぜなら、私たちは無意識のうちに、撮影現場で生み出される空気感、人と人とのやりとりの中で生まれる「生の感覚」をベースとした動画を求めているからだと思います。
もしAI動画が本当に人間の作品をすべての面で超える存在であるならば、それを試したクリエイターたちは、単なる好奇心の一過性ではなく、持続的にAI動画を制作し投稿するはずです。しかし、現状を見る限り、そうはなっていません。このことは、単に生成に時間がかかるといいう理由では無く、AIでは再現できない「何か」が確かに存在していることを意味しています。
とはいえ、AIの進化は単なる「代替」にとどまらず、新しい表現の可能性を広げています。6月に公開した記事から少し趣向を変えて、AIがもたらす新たな可能性についてご紹介したいと思います。たとえば最近注目を集めている「FaceSwich」という海外発のAI動画生成システムがあり、その日本法人もサービスを展開しています。
このサービスは既存の動画をベースに、登場人物の顔を自分の好みの女性(アイドル、タレント、恋人など)に置き換えて楽しむというものです。現時点ではアダルト作品に限定されているようですが、その技術の応用範囲を考えると、将来的にはWAMを始め各種フェチ分野の作品においても、これまでとはテイストが異なる新たな「個人視聴体験」が提供されるようになっていくかもしれません。
従来のAI動画生成(ゼロからの生成)とは異なり、「FaceSwich」は「人間が作った実在の映像」をベースにしている点が非常に興味深いです。つまり、撮影時に生まれるリアルな動き、モデルの呼吸や感情の揺れなど、「SORA2」や「VEO3」といったAIがまだ完全には再現できない部分をそのまま保持した上で、顔だけを置き換えるというアプローチです。これはAIの進化をうまく活用した、一つの新しいビジネスモデルと言えるかもしれません。
もちろん「FaceSwich」で生成された動画は商用利用やSNSへの投稿は禁止されており、あくまで個人アカウント内でストリーミング視聴するためのサービスです。こうしたルールが設けられているのは当然であり、AIを楽しむ上では、法的遵守や著作権の尊重が不可欠です。技術が進化すればするほど、倫理とモラルの線引きが重要になっていくのは避けられないことだと思います。
AIをどのように受け止め、どのように活用していくかについては、人それぞれの考え方があると思います。創作者としてAIを「新しい表現の道具」と捉える人もいれば、「人間らしさを再確認するきっかけ」として見る人もいるでしょう。AIには、正確で効率的な作業や再現が得意という強みがあります。一方で、人間の手で生み出される作品には、偶然の面白さや、感情のこもった温かみがあります。いずれにしても、AIは私たちの創作や感情を置き換えるものではなく、拡張するための手段であることを忘れてはならないと思います

今回紹介した「FaceSwich」は以下の画像をクリックして、サービス内容を確認してください。
  
「No Fetish! No Life!」
文責:ジュテーム家康

■フェティシュポノ理念(Mission statement)
https://fetish.gdp22.com/philosophy/
「FaceSwich」のご紹介

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