入隊試験最終日、この2日間の試験や訓練でだいぶ環境に慣れてきたこともあったのでしょうか。あろうことか、モデルさんは、リクルートスーツのジャケットのボタンを留めず、さらにはパンストも穿かずに試験会場に来てしまいました。
基本をたたきこむため、教官が厳しく指導を始めます。わざと泥水の水たまりの方へと誘導し、そこで体育座りをしてもらいます。その後、泥濘がひどいところへと移動し、敬礼をしてから体育座りをするという動作を繰り返し何度も行っているうちにタイトスカートの後ろは瞬く間に泥だらけになってしまいます。教官は、さらに、容赦なく彼女を鍛え上げていきます。
彼女もだいぶ反省し、きびきびと敬礼もできるようになったので、昨日までの試験内容の復習を始めることにしました。主に市街地戦を想定した行動の最終確認を実施します。匍匐前進はもちろん、建物と建物の間を低姿勢で移動したり、建物の陰から注意深く周囲の様子をうかがって慎重に進んでいきます。2日間の試験・訓練をうけたことで、だいぶスムーズに各動作ができるようになりました。
順調に試験が進んだこともあって、最終日はそれほど匍匐前進を行なわずに済みました。また、試験中に雨水で泥が洗い流されたこともあり、彼女のリクルートスーツは、1日目や2日目ほどには汚れていません。しかし、教官はリクルートスーツ姿の入隊志願者を前にして、そのまま放っておくわけがありません。(笑)泥濘の中で再度、敬礼と体育座りの練習を繰り返し行い、さらには泥で手を汚して、その泥をスカートやジャケットで拭きとるように命令します・・・。
彼女は3日間の試験を無事に乗り越えることができたものの、3着ものリクルートスーツを泥だらけにして台無しにしてしまいました。中には、スカートのスリットが破けたり、ジャケットのボタンが外れそうになったものもあり、いかにハードな試験だったかが分かります。