「新入女子社員の着衣水泳研修」シリーズもいよいよ最後となりました。着衣水泳研修は予定通り、スーツと会社制服との2パターンやりましたので、これで終了となることころでしょう。しかし、新人女子社員には社会人としての洗礼が待っていました。
小休止をした後、通勤用のダークグレーのスーツに身をつつんだ彼女は、研修を終えて帰宅するものと思い、ほっとしたような表情でプールサイドに現れます。最後に写真だけ撮って終わりだと言い、壁に寄りかかってポートレート撮影をします。次に、濡れたプールサイドの床の上に体育座りをするように言うと、一気に表情がくもります。「実はまだ研修は終わっていないよ」と告げると、新入社員という立場では、表情で抵抗するものの言葉では何も言えず素直に従うしかありません。
研修の最後は、「想定外」のハプニングにどのように対処できるかといった反応を見ることが目的です。朝、自宅から着てきた通勤用のスーツのまま入浴をしてもらうことから始めます。研修では、たくさん着衣水泳をしてきたとはいえ、通勤用スーツを着たまま一気に濡れることはためらいます。パンプスを履いたまま浴槽に入ると、タイトスカートの裾のあたりが濡れていきます。なかなか全身を浸かろうとしないので、その場でしゃがむように指示を出します。否応がなく胸より下はずぶ濡れになりました。ここまでくれば怖いものはありません。肩までしっかり浸かってもらいます。本来なら温かく気持ちよくリラックスできるはずですが、この状況ではリラックスできないようでした。(笑)
しばらく入浴して体が温まったところで、最後に着衣水泳が待ち構えています!温まった体でプールの中に入ったので、思わず「キャー、冷たい!」と悲鳴を上げてしまいます。水に慣れたところで、平泳ぎとクロールをしてもらいます。ジャケットを着たままの難易度の高い状態での着衣水泳ですが、何とかうまくこなしました。研修全体を通してのインタビューをして、今度こそ本当に研修は終了となります。